Vol.60 「花とおやつのテーブル」ピーターラビットに描かれている”キンレンカ”
せっかくなので、おやつのテーブルに旬の花をちょこっと。
ピーターラビットの背景を飾る植物”キンレンカ”を。
ピーターラビットのお話は、世界中で愛されてきました。
あの青い服を着たウサギを、きっと一度は目にしたことがあると思います。
ページをめくるたびに、かわいい仕草のピーターに釘付けになるのですが、
背景に注目すると、
わぁ〜イングリッシュガーデン〜という感じの世界が広がっているんですよね。
「ピーターラビットのおはなし」は、
1902年にイギリスで出版された絵本です。
作者は、ビアトリクス・ポター。
イギリス湖水地方の小さな村を舞台にした、うさぎのお話です。
もともと5歳の男の子に宛てた絵手紙が、この物語の始まりです。
「ピーターラビットのおはなし」のシリーズは全部で話。
お話に出てくる花や、描かれている植物を、
これから少しずつご紹介してみます。
まずは”キンレンカ”
ナスタチウムという名前の方がピンとくるかもしれません。
黄色や、オレンジ色が鮮やかで、
花の形も面白いですね。
丸い葉っぱは、蓮に似ています。
エディブルフラワーとしても栽培されています。
庭では、地植えにしても鉢植えにしても、
とてもよく花を咲かせます。
「ピーターラビットのおはなし」の中でどこにでてくるかといいうと、
ピーターがマクレガーさんに追いかけられて逃げている途中の、
納屋の外の壁のところに咲いています。
この「ピーターラビットのおはなし」を出版する際に、
「カラー刷りにしても面白くないでしょうね。登場人物の多くはウサギで、色といっても茶色がほとんど。他には緑色があるくらいですから。」とビアトリクスは言ったそうです。
でも、「オレンジ色のキンレンカの花を描いたことで、解決した。」というです。
(『ビアトリクス・ポターが愛した庭とその人生 ピーターラビットの絵本の風景』より)
おやつのテーブルに飾ってみました。
黄色オレンジ色といった柑橘系の色は、
食卓に飾ると食欲を増すといわれています。
テーブルの上がとても華やかになって、
元気になりますね。
合わせた花は、
パンジー、キンギョソウ、マリーゴールドなど。
ガラスの器に生けてあります。
おやつは、岐阜のお菓子、麦落雁の「こがらす」をいただいたので。
「こがらす」は、
麦の香ばしさがとても美味しい素朴で優し〜いお菓子です。
コーヒーにも合います〜
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