ワレモコウを詠んだ一茶の句が、なんか優しい。
秋らしくアレンジを仕上げるのにもってこいの植物といえば、
ワレモコウがありますね。
ワレモコウ、麦チョコみたいな、
焦げ茶色の小さな花です。
お腹が空いている時に見ると、
美味しそうに見えてくる!?
一見、実かな?思うのですが、
小さなな花の集合体なのだそうです。
顕微鏡で見ないと分からないくらい小さい。
そのワレモコウ、小さいながらに、
アクセントにちょっことアレンジに入れると、
ぐ〜んと秋らしさが増すんですよね。
色といい、形といい、
ほど良い存在感があります。
そのワレモコウを、
小林一茶が詠んでいます。
「ワレモコウ さし出て花の つもりかな」
地味で目立たない花のワレモコウ、それでも花のつもりかい?と
ツッコミを入れているけれど、
一茶は、そんなワレモコウがきっと好きなんだなと感じさせられます。
一茶の句は、やはり可愛らしく、優しいですね。
小林一茶の他にも、
たくさんの人々に詠まれているそうです。
奈良時代にはすでに、ワレモコウを詠んだ句があるそうですから、
ずっと古くから人々に愛されてきたのですね。
そういえば、ずっと前、
母が庭にワレモコウの苗を植えていました。
初めは目を凝らさないと、どこにあるか分からないくらいでしたが、
秋が進むにつれ、
周りの他の植物の勢いが衰えてくると、
ワレモコウの存在が大きくなって、
「わたし、ずっとここにいましたー」と言っている感じがしました。
ワレモコウが主役ではありませんが、
秋のアレンジをwebマガジン『Garden Story』でご紹介しています。
「中秋の名月に、月餅で楽しむ」というお話をしています。
ご覧いただけたら嬉しいです。
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